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​ご挨拶

表具師(経師)です。日本画・東洋絵画の古書画しみ抜き・修復等行っています。

糊は昔ながらの小麦澱粉糊(しょうふ糊)を炊いています。古糊は10年以上寝かせて使用します。刷毛は特殊な打ち刷毛で、接着力の弱い古糊なので和紙の繊維を絡ませるために打ち付けます。口に入れても安全な糊です。化学糊では日本画の絵の具に反応して、万が一変色の可能性も拭い切れません。

和紙は、掛軸の場合一回目の肌裏は、岐阜県の本美濃紙です。二回目の増裏は、奈良県吉野の美栖紙です。三回目の総裏は、奈良県吉野の宇陀紙です。いずれも国内最上級の和紙を使用。(弱アルカリ性ですので、空気中での作品の酸化の速度を抑えます。)

​作品についての、このような話でよければご一報いただければお話させていただきます。職人なので、不器用ですいません。

​【表具(種類)】

​【大寒・糊炊き】

 一年で一番寒い大寒の日は雑菌が少なく、良い糊を作れます。この糊作りを毎年行っていて、今年も親子で行いました。大分県内でも同業者の殆どが行っていませんが、これからも毎年行っていきます。

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